ご挨拶

訪問看護事業は、府民の健康と、疾病や障がいを持ちつつ地域で生活を行う療養者の安心、安全な環境を支えるための大変重要な事業です。府下の訪問看護ステーションは、約1300ヶ所へ増加、訪問看護師数も5500人を超えました。しかし、一つ一つの事業規模は小さく、各々の事業所では人材確保や教育、地域活動への参画などに苦慮する事態となっています。また、地域性などの環境、経験の蓄積によっても、各事業所の提供内容や体制に違いが生じてきているのも事実です。
少子高齢社会に突入し地域では様々な課題が浮き彫りとなっています。

さらには、2019年度末、新型コロナウイルスの感染が日本国内に蔓延し、在宅医療・看護の現場においても、従来の方法による連携、協働体制では、対応が困難となってきています。このような中、限られた資源、人材のなかで、利用者の安全と安心に応えていくためには、個々における事業所の看護力の強化と、そして、様々なリスクにも対応し事業継続ができる力が必要です。また、地域活動においては、社会機能を維持し、感染予防の啓発を行いつつ、より情報共有を密にし、事業所間の協働促進を図ることが肝要です。2020年度は、従前のあり方にとらわれず、「事業体」や「組織」のありかたを大きく見直す時期であり、これら実現のための支援が、今の時代に即した当協会の使命であると考えます。

当協会は、2020年度、新たに「災害に強い事業体制と地域づくり」をスローガンに掲げ活動を行います。
現在、試行錯誤ではありますが、地域を中心としたネットワークの強化、オンラインによる情報発信や教育体制の充実にも取り組みを開始しています。

当協会の活動は、府内100名以上の役員・委員、そして、沢山の協力して下さる皆様方、地域団体・機関の力の上に成り立っています。会員施設も800施設を超え、多くの事業所にご協力を頂いています。訪問看護が地域の重要な資源として地域で活躍し続けられるよう、皆様からのご意見やご提案を集約し、協働できるシステムを進化させながら、協会のもつ機能をより一層向上させていきたいと考えます。
どうぞ、引き続き、ご協力ご支援を賜りますよう宜しくお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

2020年5月
一般社団法人大阪府訪問看護ステーション協会  

             会長 立石 容子